7/1発売 本日の気になる一冊 『愛蔵版 茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』

本日の気になる一冊は、

愛蔵版 茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』

樂 吉左衞門 (著), 松原 龍一 (著)

でございます。

 

先月まで東京国立近代美術館で開かれておりました、企画展:茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術の図録集となっております。

樂家とは、

樂家が秀吉が建てた「聚樂第」近くに居を構えていたこと、また長次郎の樂茶碗は、聚樂第に屋敷をもつ千利休の手を経て世に出されたことなどから、この焼物が後に「聚樂焼き茶碗」と呼ばれるようになり、やがて「樂焼」「樂茶碗」と称されるようになりました。また豊臣秀吉から「樂」の印字を賜わったとされています。いずれにせよ「聚樂焼き」の「聚樂」とは秀吉によって造営され、時代のシンボルともいうべき建築「聚樂第」のことであり、樂焼の「樂」とは「聚樂第」の焼物として、その一字を取って「樂」とされたと考えられます。
以来「樂」は樂家の姓となりましたが、ある陶家の姓が焼物の呼称となって伝えられている例は当時において他にありません。今日、樂焼は陶芸の一分野として広く海外にまで普及していますが、当初は利休と長次郎によってはじめられたところの樂家一族の焼物を指して呼称されたのでした。

(引用元:楽焼 RAKU WARE

樂焼とはその樂家初代の長次郎が約450年に起こし、一子相伝で現在まで伝えられております。そして現代当主の吉左衞門さんが本書の著者となっております。

そのような歴史のある樂焼でございますが、よくある一子相伝の技術のみで現代まで伝えられてきてはおりません。初代では千利休の侘の思想が反映されており、重厚な存在感があります。3代では、本阿弥光悦の影響で、明るい作風となっておりますし15代では、焼貫と大胆な篦(へら)削りにより彫刻的ともいえる前衛的な作風となっております。

その時代時代において試行錯誤をしていくことにより、留まっていない進化し続ける伝統があるのではないでしょうか。

芸術に疎い私でも惹かれてしまう何かがある、本日の一冊でした。

 

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